セリアック病とは、小麦グルテンにより免疫異常反応を起こし、腸がダメージを受け栄養が吸収できなる病気です。自分の免疫がグルテンに反応して自分の腸を攻撃してしまうのです。
アメリカでは約130人に一人、ニュージーランドのオタゴ大学の報告では87人に一人の割合でいるといわれています。ヨーロッパ系白人に多い病気です。日本人にセリアック病の人はまずいないでしょう、とニュージーランドのドクターから聞きました。とはいうものの、日本でも「小麦アレルギー」だけでなく、「グルテン過敏症」や「グルテン不耐症」のように小麦グルテンに反応してしまう人が最近急増しているといわれています。
私の夫はセリアック病です。セリアック病だと診断される前、夫はよく原因不明の腹痛に襲われていました。ひどいときは痛みのあまり気絶してしまうこともありました。何回も医者に診てもらいましたが、原因が見つからずストレスによるもの、といわれていました。
ところが、ある時、胃と腸の内視鏡検査を受ることになり、偶然見つかったのです。検査の前に血液検査を行ったところ、通常の血液検査では調べることのないある数字が異常に高いことがわかり、専門医からセリアック病ではないかといわれました。案の定、内視鏡検査の結果、セリアック病であることがわかりました。夫のセリアック病は、遺伝子によるもので、生まれつきセリアック病のDNAがある、と説明を受けました。
